今回は「子供に無駄金を使いたくない親御さん向け」です。
(意外とこういう親御さんは多いですww)
まずは受験の性質を軽くおさらいです。
受験はたいてい、成績のいい奴から順当に受かります。
そこに劇的さは微塵もなく、「○○○○桜」みたいな逆転ストーリーは、実際にはほとんどありません。
(私は塾講師の経験あり)
にもかかわらず、塾や予備校に大金を支払い、子供が志望校に受からない例を何件も見てきました。
その経験をお話したいと思います。
特に注意すべきは「大きく伸びるのは受験直前期」というキャッチコピーです。
受験シーズンの講習に大金を使い、結果が出ずに泣くことにつながります。
これに引っかかってしまう理由は
- 子供の可能性を信じてしまう
- 塾・予備校は直前講習でガッポリ儲けたい
になります。
ひとつずつ深めていきましょう。
子供の可能性を信じてしまう
まずは親サイド。
親なら仕方ない部分はありますが、一番ダメなパターンです。
「もしかしたらうちの子には凄い可能性が・・・」って考えてしまうのは、親ならば自然です。
そして、塾・予備校はそこに漬け込みます。
まずは冷静に子供の現状を見ましょう。
模擬試験、通信簿、定期テスト・・・成績を客観視できるツールはありますから、現実的になることが大切です。
(まあ、子供が親に見せない家庭も多いのですが。多くの場合、こっぴどく叱られますからねww)
その結果を鑑みて、“投資対象か否か“を見極めましょう。
「子供を何だと思っているんだ!!」とおりを受けそうですが、見誤ると家計に大打撃なので綺麗ごと抜きでやったほうがよいですよ。
塾・予備校は直前講習でガッポリ儲けたい
次に塾・予備校サイドです。
通年で通ってくれる生徒さんはもちろん大切ですが、
夏休み、冬休みといった「高単価な授業で教室をいっぱいにできる期間」も大事にします。
この時期だけじゃなく、直前期は特には儲かりますからね( ´∀` )。営業にも力が入ります。
優秀層、バカ層問わずとにかく講習の申し込みをガンガン集めていきたいのが塾・予備校側の都合です。
そのために「大きく伸びるのは受験直前期」って言葉を乱発するのです。
※もちろん、塾・予備校の威信をかけた授業内容なのは言うまでもありません。ただし、バカな子はついていけないでしょう。
【キツイ現実】結果は優秀な層がしっかり出す
結果の出なかった子供の親は、年度末にこんな疑念を抱きます。
「受けた講習、意味あったの?」
たしかに振り返ってみると、直前講習の類は明らかに“優秀層向け“です。
不合格者の多くは講習がハイレベルすぎてついていけず、消化不良になるケースが多いです。
親も文句も言いたくなります。
残念ながら塾・予備校に その手の文句は通用しません。
「いや、合格した子は出ておりますので意味がないとは言い切れないかと・・・」
と華麗にかわされておしまいです。
(実際に、現場でこんなやり取りは山ほどありました)
結果は優秀な子がしっかり出してくれるので、多少の不合格者が出てもビクともしません。
残酷ですが、第三者目線からしたら「落ちた奴って、バカだから落ちたんでしょ??普通に合格者いるじゃん。」くらいにしか思っていません。
優秀な子は集客の要であり、クレームの防波堤になってくれます。
塾・予備校にとっては宝物のような存在。
だから塾・予備校は優秀層に“授業料免除”“模擬試験代無料”みたいなプラチナ待遇をして塾にいてもらうよう努力します。
塾・予備校はビジネスなので、おバカな子が馬鹿を見て、優秀層が天国を味わうように計らっているのは、しょうがないです。
子供に大金を使う前に、この不平等さを認識すべきではないでしょうか?
支払った金は返ってはこないのですから。