とあるメーカーに勤める会社員で、毎日40~60代の人と話しています。
そんな人たちから「貯金は無意味論」を頻繁に聞いていたにもかかわらず、会社員5年目で貯金1000万円達成した現役会社員です。
タイトルにもある通り、もちろん私は「貯金は無意味論はフルシカト」というスタンスで生きています。
本記事には、お金に関してどんなスタンスを取ればよいかわからず、将来が不安な若い人向けに書いています。
例えば
- 「貯金しないでどんどん使え!若いうちは使ってナンボだ!」って考えに抵抗がある
- 「貯金は無意味って言う人もいるけど、実際は大丈夫なのか?」
といった具合です。
そんな不安な気持ちは私にもありましたし、今も語っていません。
読者様の不安を少しでも和らげるために、貯金してわかったことも交えてお話ししたいと思います。
では、まいりましょう。
【令和版】年配者の「貯金は無意味論」を無視して良い理由5つ
年配者の「貯金は無意味論」を無視して良い理由は以下の5つです。
- 年金受給額は下がり、社会保険料は上がっているから
- 無意味論は「現在進行形で稼げている人」が発信しているから
- 自己投資で重要なのはお金よりも時間だから【プログラミングで実感】
- 投資するためには資金が必要だから
- 必ず人は老いるから
ひとつずつ深めていきましょう。
年金受給額は下がり、社会保険料は上がっているから
これは若い世代のデリケートな問題です。
現在の若い世代が将来受け取る年金受給額は下がることはほぼ確定で、「老後に備えて副業・資産運用しよう!」って政府主導のキャンペーンすらありますよね。
(全くもらえないわけではなく、受給開始期間が先に延びたり受給額が減るってことみたいですが。)
政府が「将来お金回りがヤバいだろうから、自分でちゃんと備えてね」と警告してくれていて、idecoやつみたてNISAなども推奨してくれています。
ideco、つみたてNISAを利用するには、毎月現金を用意する必要があるので貯金は必須です。
私のように年収が300万円台の会社員は、服や本などを必要以上に買わないようにすることで、将来のお金や資産運用資金をコンスタントに用意できます👇。
次に社会保険料です。
社会保険料は生きている限り払わないといけない税金です(会社員は給与から天引きされます)。
これが増えます。
(過去数十年でも増えています)
出典:内閣府 税務調査会 https://www.cao.go.jp/zei-cho/gijiroku/zeicho/2015/
毎年給料が上がれば、社会保険料の上昇なんて痛くも痒くもないですが、今は年功序列は崩壊していますし給料が上がる保証もないです。
なので「仕事を頑張っても給料が上がらず、むしろ手取りが減る」って状況は余裕であり得ます。
だから、収入が上がらないリスクに備えるって意味で、貯金する意味は十分にあります。
「貯金は無意味論」は「現在進行形で稼げている人」が発信しているから
若い人でも「貯金は無意味論」を謳っている人はいます。
彼らには共通点があります。
それは現在進行形で稼げている事です。
例えば、ビジネスを1度当てた人は
「貯金しないで自分に投資した。高いPCやメンターとの会食、書籍にも惜しみなくお金を使った。いつかそれ以上に稼げると信じていた」
みたいなことを言います。
稼いでいる人目線なら事実なんでしょうが、ひと握りの成功例にすぎません。
(稼いでいる人と同じくらい努力しても、結果が出ない人の方が圧倒的に多いのが実情です)
ひと握りだからこそ、私たちは美談に感じます。
もしも彼らが稼げていなかったら「チッ!あんな無駄遣いをしなければ・・・」って悪態をつき、舌打ちをするでしょう。
多くの人は稼ぎたくても稼げないわけですから、稼げない時のためのリスクヘッジと言う意味で、貯金する意味はあります。
私が貯金を辞めないのも、稼げなくなる将来を見越してです。
そのくらい、自分の”稼ぐ力”に期待していません。
特別なスキルは持ってませんし、出世できているわけでもないですし、今後収入が爆上がりする可能性も低いです。
自分の能力を過信しないで、「稼げなくなった未来」も考えた行動が貯金です。
私の感想ですが、貯金が1000万円あると精神安定剤の代わりになりますよ(笑)。
自己投資で重要なのはお金よりも時間だから【プログラミングで実感】
現代は、お金をかけなくてもお金が稼げ、職にありつけてしまう現実があります。
私はこれをプログラミングで実感しました。
そして、プログラミングスキル獲得には費やしたお金よりも投下する時間の方が重要と実感しました。
今のご時世、インターネットで情報発信することでお金が儲けられる時代となりました。
つまり、皆が競って良い情報を発信しているので、無料で有り得ない量の情報にリーチできます。
(もちろん、アクセス集め目的の 嘘八百ばかりのサイトもありますが。)
特にプログラミング領域は情報が豊富です。
肌感覚ですが、豊富な情報量をさばいて自分のものにするには、1200時間くらい必要だと思います。
おそらく、15年前だったらプログラミングの独学は不可能でした。
もしもあなたがプログラミングスキル獲得に乗り出すなら、自己投資資金はほぼ要らない時代になっています。
(そのかわり時間を作る必要はあります。)
自己投資のお金の心配をしなくて済む分、安心して貯金できますよ( ´∀` )。
*ちなみにプログラミングスキルを身に付けても、会社員として収入UPとはあまり関係がない気がします。転職が一番現実的です。
投資するには資金が必要だから
金銭的な不安が大きい若い世代では、投資を考える人も多くなってきました。
私もその一人です。
そして投資するにはまとまった額のお金が必要です。
少なくとも1000万円くらいの額は用意したいところです。
投資が目的なら、若いうちからの貯金は確実に必要です。
世間では、投資の最適解は株式市場に丸ごと投資をすることと言われています。
現状、世界最強国はアメリカですのでS&P500のインデックスファンドに投資することを選択する人が多いです。
手数料も安く、アメリカ経済全体へ投資ができるので大負けする可能性を下げることが出来ます(そのかわり、大勝ちもできなくなりますが)。
ちなみに世界的な投資家であるウォーレンバフェットも、自身の子供にS&P500への投資を薦めているそうです。
必ず人は老いるから
人間は必ず衰えます。
医学が驚異的に発達しない限り、老いたら若いころのような活動は不可能です。
歳を取って毎週お医者さんに通う人もいれば、毎日お薬を飲まないといけなくなる人は確実に出てきます。
バスや電車もしんどくなり、タクシーを使う人も出てくるでしょう。
つまり、若いころより確実にお金がかかります。
若い時期に貯金を蓄えておくか、対策しないで老いて詰むか。
あなたをどちらを選びますか?
私は貯金します。
【体験談】「貯金できたこと」は実績です
以下、精神論でも綺麗ごとはないです。
「~円貯めたから偉い」とか、額面の問題ではなく「貯金できたこと」は実績です。
目標を設定し、達成へ向けて行動するプロセスは学業やスポーツ、仕事と同じだからです。
また、結果は貯金残高にはっきり出るから自分で記録する必要すらないです( ´∀` )。
学校や会社で結果が出ず落ち込むことは誰にだって起こりえます。
私も体調不良で数か月働けなくなった時期がありました。
その時に私を支えてくれたのは実績(貯金)です。
過去を振り返って実績を確認することは、たまにはあって良いと思います。
事実、振り返ったから私は復職できましたし、今人生が楽しいです。
(ブログ発信も、貯金1000万円達成後の楽しいチャレンジのひとつです)
運動もスポーツも学業も実績が無い・・・って人は貯金残高で実績を残してみることをおススメします。
高学歴の人たちは意外と参入してこない領域ですし、節約・貯金には競争の概念すらないです。
競争が無いのに人様に誇れる実績になる、それが貯金です。
【参考】ホリエモンが言っている「貯金は無意味!」は「銀行には預けるな」です
ホリエモン(堀江貴文氏)が貯金について発信している動画がありました。
この動画のポイントは、「預金金利が低いから預けなくて良くね?」ってことだけです。
それなら稼げるスキルにお金を使ってお金を稼いだほうがお金は増えるよねって理屈です。
ちなみに日本の預金金利は普通預金で0.01%。預けた額が倍になるまで数百年かかります。
(上の動画を見る限り、少なくとも欲しいものをガンガン買えって意味ではないでしょう・・・。)
影響力の大きい人の発言の裏にはなにかしらの発見が多いです。
ただの言葉尻だけで判断しないことが重要です。
【無意味でしょうか?】100万円貯金した結果、生まれた選択肢
繰り返しになりますが、貯金は無意味ではないです。
私が貯金100万円を達成した時、以下の選択肢が生まれたからです。
- 歯列矯正を始めること
- プログラミングスクールに通うこと
- 東南アジアへ1年間語学留学すること
結局私は一番上を取りましたが、それ以外の選択肢を検討して悩んだ時間は楽しかったです。
「貯金を頑張って良かったな」と素直に思えました。
自己投資をしたくてもお金がなくてできないって若い人が身の回りに多い中、私は恵まれていますね( ´∀` )。
今の時代、100万円貯金から生まれる選択肢は素晴らしいものが多いので、貯金する事は全然無意味じゃないですよ。
【変な事実】年配者世代が貯金しなくても平気だった理由
ここで、年配者世代が貯金をしなくても何とかなった理由を知っておきましょう。
年配者の皆様は嘘はついていません。
理由は以下の通りです。
- 年功序列のため、給料は上がり続けた
- 実家同士のつながりが強かった
2つまとめて説明します。
年功序列はシンプルに言うと「長~く働いてね。その代わり給料は毎年キッチリと上がっていくからね( ´∀` )」ってことです。
今では考えられないことですが、昔はそういう運営でもちゃんと回ったそうです。
また、今ほど若い人が色んな地域へ就職する時代でもなかったので、実家との強い繋がりを保った状態で就職する人が多かったそうです。
その流れで結婚する人も多かったそうです。
そのため、力強い家族のサポートもあって、子育てや住居立て直しもやりやすかったでしょう。
現代は、定年退職後に貧乏になる親世代が増えたので、子育て・住居立て直しはお金のある家系出身の若い人に限ったことになってしまいましたね( ´∀` )。
これら2つが、年配者は貯金しなくても大丈夫だった理由です。
ひとりの力では生きられないのは、今も昔も変わりませんね( ´∀` )。
注意:年配者は嘘をついているわけではない
繰り返しになりますが、年配者は嘘はついてません。
当時はほぼ全ての会社員が「ガンガン借金して、マイホーム買って、いっぱいモノを買い揃えて」ってやっても大丈夫でした。
(今これをやったら将来破産しそうですよね)
入社した会社に定年まで勤め上げる・給料も毎年UPなんて当たり前でした、退職する頃までそれなりに給料&退職金を貰えるので、多少大きな借金も返せちゃった実績があるからです。
年配者たちは そんなスタンスで社会人生活を全うできたので、若い人が貯金しているのを見て「なんであんなに貯金するんだろう??」って疑問に思うわけです。
そんなわけで、彼らは決してテキトーなことを言っているわけではなく、自身の体験をもとに思ったことを言っているだけですので、間違っていないのです。
本記事は以上です。
最後にビシッとまとめます。
貯金は無意味ではない!安心して貯金しましょう!
*年配者の多くは嘘をついているわけではない!そういう時代だった!
今日はこの辺で。