大学で化学を専攻し、就職して数年後にジョブチェンジをしました(電気とまったく関係のないお仕事です)。 現在は電気設計エンジニアとして働いています。 つまり、未経験で電気設計エンジニアになりました。 電気設計エンジニアとして働く中で、楽しい事やお得を感じることも多いですが、覚悟すべきこともあります。
本記事は、
「未経験から電気設計の仕事をするって、どのくらい大変なのか?」
「何を、どのくらいやれば電気設計のスキルが身に付くのか?」
って疑問を持つ読者様に、未経験者⇒電気設計エンジニアになった経験談をもとにお話しします。
加えて未経験にもかかわらず、わざわざ電気設計エンジニアにジョブチェンジした前向きな理由についてもお話ししますので、ぜひ最後までご覧になってくださいね<(_ _)>。
では、まいりましょう。
未経験から電気設計エンジニアになる人が覚悟すべきこと5つ
以下、実体験に基づいた内容になります。
- 職場での十分な教育は望めない
- 新入社員のようなミスはマイナスになる
- 知識・経験が不十分な状態で実務に望むことになる
- 実務に時間がかかり、残業が多くなる
- プライベートな時間も勉強に充てることになる
*一見するとヤバそうな内容ばかりですが、電気設計の仕事は楽しいです。「楽しくなるまでの修行がしんどい」って認識で読んでいただければ幸いです。
ひとつずつ深めていきましょう。
職場での十分な教育は望めない
新卒者を除き、未経験者を大切に扱ってくれる職場はレアです。
通常は、将来性もあり素直な10代の人や経験者や電気・電子系の大卒者にリソースを割くからです。
会社である以上、OJTに避ける人員にも当然制限がありますので、教育面での”取捨選択”は当然発生します。
(後述しますが、周囲に見限られ、”捨てられる”と未経験者は詰みます)
自分で学習し知識を身に着け、自ら手を上げて業務を獲得していくことはマストです。
でないと、周りのエンジニアや上司に熱心さが伝わらず、嫌われて干されちゃいますからね・・・。
要するに、自分で動くことが要求されます。
新入社員のようなミスはマイナスになる
転職・ジョブチェンジで電気設計エンジニアになった人は、新入社員みたいなミスは許されないことを覚悟しましょう。
例えばこんな感じ👇。
「質問の仕方が気に入らない」
「最初は戦力にならないのだから1回言ったことは覚えろ」
「挨拶が聞こえない」
(全部私が実際に言われたことです(笑)皆さんは言われないようにしましょうね(笑))
未経験が免罪符になるのは実務の進め方やマニアックな知識くらいです。
- 対人折衝能力
- 職場の衛生を保つこと
- 世間話ができる程度の雑談力
はあって然るべきと捉えましょうね( ´∀` )。
「コイツには見込みがない。教えたくない。」
って認識されたら、未経験で未熟者にはなす術がありません。
もしもあなたが性格が悪くて、猫を被る必要があるにしても、キチンと業務がこなせるようになってからにしましょうね( ´∀` )。
エンジニアは性格が悪くても全然大丈夫なので、ご自身の性格に自信のない人も心配ご無用です(笑)。
(実力者なんだけど性格悪い・・・ってエンジニアは、意外と多いですからね( ´∀` )。)
知識・経験が不十分な状態で実務に望むことになる
未経験とはいえ、業務前にバッチリと準備させてくれることは期待しないほうが良いです。
知っておくべき事、理解しておくべきことがとても多いからです。
- 現場のこと、製品のこと
- PLCの扱い方
- 電気機器のこと
- 設計ノウハウ
- 業務上知っておくべき関係者
などの知識を、全部中途半端な状態で実務スタートになるのは覚悟しましょう。
業務をしながら知見をかき集めていく泥臭い生活になると思います。
毎日脳みそがパンパンになることは覚悟しましょうね( ´∀` )。
(逆を言うと、毎日知識は増えていますので成長欲求は満たされます)
実務に時間がかかり、残業が多くなる
未経験者は効率よく仕事なんてできるわけがありません。
よほどできる人員に手伝ってもらうか、時間をかけるかしないと仕事なんて到底終わらないと思います。
世間では
「残業する奴は無能」
「人としてプライベートを優先するのは当然」
「定時ダッシュこそ正義」
と言った具合に、残業を社会悪のように言う風潮がありますが、未熟者には必要な事だと思います。
効率や生産性は、ある程度業務量をこなした果てに考えるべきことです。
プライベートな時間も勉強に充てることになる
電気設計は専門知識が大前提となる業務ですので、未経験の未熟者は日々勉強する必要があります。
(私が大学生時代・ジョブチェンジするまでの間も、電気設計エンジニアは毎日専門分野の勉強をしていたので当然でしょう)
そのため、定時で帰れた時や休日は、自主学習に充てる必要があります。
仕事中も色んな知識や実務ノウハウを習うでしょうから、就業中も疲れると思います。
この上で、自主学習までやらないといけないので、世間では電気設計エンジニアはきついと言われているのでしょう。
”勉強に関する認識”について、ちょっとした注意点です。
なんの因果かは存じませんが、
「業務しながら学べばいいじゃん♪給料もらって学ぶのはコスパ最高♪」
っていう人が一定数いますが、その態度を職場でぶちかますと間違いなく嫌われます。
自分のことしか考えていない姿勢が、教育者に伝わってしまうからです。
確かに職場で学べばお金は減りませんが、裏を返せば自分本位に学ぶことはできないということでもあります。
(逆を言えば、自分本位に学びたければお金を支払えば良いって事でもありますが。)
にもかかわらず
「自分はこうしたいです。」
「その予定は都合悪いです。別日にお願いできませんか?」
みたいな感じで、教育者に合わせない態度はシンプルに嫌われます。
(こういった態度は、ちゃんと仕事ができるようになってからにしましょうね( ´∀` )未熟者には早すぎます。)
意外と、見落とされているポイントだと思います。
【体験談】そりゃ電気設計エンジニアは不足するわww
上述のような生活を、2年くらい継続したらある程度仕事ができるようになりました。
つまり、労働と勉強にまみれた生活を2年くらい一生懸命やれば、未経験でも電気設計エンジニアになれるということです。
幸い、私は電気設計エンジニアは将来性がある👇と判断し、自ら志願してジョブチェンジする👇くらいのやる気はありました。
なので、2年以上潰れずに頑張れています。
私みたいに未経験でも仕事が続くケースはレアケースらしいです。
仕事に楽しさを見出せず、仕事のきつさに耐えかねて辞めていく人も大勢知っているからです。
上述の内容を、飲みの席で知り合いに言ったら全員が「無理!電気設計エンジニアに そこまでしてなりたくない!!」って言っていました。
(楽しそうに仕事の話をする&ガリガリにやせ細った私を見てそう思ったのかもしれませんが。)
つまり、参入障壁はある程度は高いと言えそうです( ´∀` )。
なので、初心者がジャンジャン参入してブームになることも考えにくく、最初の数年間を耐え抜ければ息長くエンジニアをやっていけると考えています。
なので、今もこれからも電気設計エンジニアは不足するでしょうね( ´∀` )←ちょっと嬉しいww
ポジショントークになってしまいますが、あながち、外れていないと思います。
では、明日も電気設計エンジニアとして、キチンと仕事をしていこうと思います。
本記事は以上です。
最後にポイントをまとめます。
- 残業まみれになることも覚悟しましょう
- プライベートを浸食する程度には、自主学習が大変です
- 実務や自主学習を頑張って2年くらいで”ある程度”仕事ができるようになりした
- 電気設計エンジニアは不足するでしょうから、いっちょ頑張るのもアリかも??
今日はこの辺で。