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低年収ゆえ、idecoをやってない会社員です。
本記事は「将来を見据えて、とりあえず「つみたてNISA」と「ideco」だ!」って考えている人に注意を投げかける内容です。
つみたてNISAはまだしも、idecoは「とりあえずやるもの」ではありません。
その理由を説明します。
本題の前に、idecoについて軽く触れておきます。
☆iDeCo(イデコ)は、自分が拠出した掛金を、自分で運用し、資産を形成する年金制度。掛金を60歳になるまで拠出し、60歳以降に老齢給付金を受け取ることができる。
※60歳になるまで、原則として資産を引き出すことはできない。
☆ 基本的に20歳以上60歳未満の全ての方(※)が加入でき、多くの国民の皆様に、より豊かな老後の生活を送るための資産形成方法のひとつとして位置づけられている。
※企業型確定拠出年金に加入している方は、企業型年金規約でiDeCoに同時加入できる旨を定めている場合のみiDeCoに加入できる。
出典:iDeCo公式サイト
パッと見た感じ、節税もできるし将来のたくわえになるから良さそうですが、私のように低年収(300万円くらい)の人は、idecoをするとかえって苦しくなってしまいます。
その理由を解説します。
では、まいりましょう。
年収300万円台にidecoを薦めない理由5つ
- 積立額は60歳まで下ろせない
- 毎月”確実に”お金を余らせないといけない
- 少し大きな買い物ができない
- 投資対象を選ぶことが難しい
- 人生設計を変更しにくい
ひとつずつ深めていきましょう。
積立額は60歳まで下ろせない
idecoは、60歳まで下ろせない定期預金のようなものです。
毎月積み立てた額を60歳まで持ち越せば、節税になり老後の備えにはなるのですが、60歳になるまでは緊急事態があっても当てにできません。
20代~50代をトラブルフリーで、かつ変化のない人生を送る人はほぼいないでしょうから「60歳まで」縛りはマイナスです。
また、年収が300万円台だと手取り200万円ほどで1年過ごさないといけませんので、idecoをやる余裕が無いのが普通です。
idecoの分のお金を余らせるために、それ相応の生産コストで過ごさないといけませんので、idecoをやる人には覚悟が要ります。
何が何でもidecoのために資金を捻出する!って執念があればやっても良いですが、金額として跳ね返ってくるのは60歳です。
なので、年収が300万円台の人にidecoはおススメできません( ´∀` )。
あくまでidecoは、割と良い給料の職場で働いていて、毎月一定額以上確実にお金が余る人向けです。
毎月”確実に”お金を余らせないといけない
idecoをやる場合、毎月一定額を積み立てることになるでしょう。
毎月~万円と言った具合にです。
*これは証券口座でやる場合です。会社でidecoをやる場合、ボーナスから半年分積み立てるパターンもあるようです。
毎月積み立てるなら、お金を余らせるための生活をしないといけません。
家計簿をつけるのはもちろんですが、自分へのご褒美的な出費も控えないといけません。
年収300万円台の会社員だと、idecoをやる=禁欲的な日々を送る と言えますので、やはりおススメはできないですね( ´∀` )。
少し大きな買い物ができない
社会人の趣味って良い値段しますよね。
趣味にもよりますが、数万円とか下手すれば10万円以上します。
若い時期は二度と戻ってこないので、お金を使って何かに打ち込む経験は尊いです。
そんな時期に、idecoにお金を投じるためにせっかくの若い時間を生きるのは二の足を踏みますね。
お金のかからない趣味がある人や、節約そのものが楽しいって人はいけると思いますが、そうでない人は安易にidecoをすべきではないです。
節税効果・老後のたくわえの恩恵に預かれるのは、お金の余る人で、低所得者を救うためのものではなさそうですね・・・。
投資対象を選ぶことが難しい
idecoをやるってことは投資対象を選び、投資し続けていくことになります。
そのため、投資先の選択は自分でやらないといけないです。
投資先をミスったら、積立額が目減りすることは避けられません。
お金は投資しなければ減らないので、そもそも投資したくないって人はidecoは向いていません。
そんな人は定期預金するか、お金を使わず取っておくほうが良いかもしれません。
年収が300万円台と低い人は、生涯賃金もたかが知れているので、投資をミスったら生涯賃金が減ってしまいかねません。
素人が優れた投資先を自分の力で探し当てるのは難しいので、投資って観点からでもidecoはおススメできません。
*そこそこの結果が欲しいだけなら、VTI(全世界株式インデックスファンド)が現状の最適解と言われています。また、元本保証・保険型の投資対象もあるそうです。
人生設計を変更しにくい
20代、30代の人は会社や周囲の人間関係が変化し、人生設計が頻繁に変わる年代です。
結婚とか転勤とか引っ越しとか普通にあり得ますしね( ´∀` )。
その時にはお金が必要になります。
年収が300万円台でidecoをやっていると、10数万円作る事が難しいので有事の際に身動きが取れなくなります。
そうなると、idecoを積み立てるための生活を見直さないといけなくなります。
給料が低かったり、支出が抑えられないなら、idecoまで回せるお金の余裕はないでしょう。
低年収な人はidecoは二の次で良いと思います。
無論、私は二の次です(笑)。
500万円貯まったら、idecoに手を出して良いかも
お金がある程度貯まったら、idecoを始めても良いのではないか?ということです。
(500万円って額は個人的な感覚です)
年収が300万円台、つまり年間の手取りが200万円くらいでも、固定費を見直していけば年間50~100万円を余らせることは不可能ではありません。
気になる人は下の参考記事をご覧になってくださいね( ´∀` )。
idecoの節税効果は非常に優秀で、受けておいたほうが後々おトクなのは間違いないので、どうしてもidecoがやりたい人はイチはやく貯金を作って始めたほうが良いと思います。
本記事は以上です。
最後にポイントをまとめます。
- 積立額は60歳まで下ろせない
- 毎月”確実に”お金を余らせないといけない
- 少し大きな買い物ができない
- 投資対象を選ぶことが難しい
- 人生設計を変更しにくい
- 貯金が貯まったらidecoを始めてもいいかも
今日はこの辺で。